説教:「聖書の知恵(2)」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆詩編1:1, 2「いかに幸いなことか…主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人。」詩編第1編と第2編は,全150編の序であるというのが,研究者間のほぼ一致した見解です。これは,私たちにとって詩編とは何なのかということについて大変重要なことを意味しています。誰もが認めるとおり詩編は祈祷書であることは間違いないのですが,更に――序である二つの詩編が示唆しているのは――私達が知恵を得るために編纂された書でもあるということです。
◆ヤコブ3:15「そのような知恵は、上から出たものではなく、地上のもの、この世のもの、悪魔から出たものです。」「知恵を授ける」と称する書物は古今東西無数に存在してます。それらは今でも書かれ続けています。ビジネス書やハウツー本の分野でも,その多くに表紙や帯に「知恵」の文字が使われているのがわかります。それだけ「知恵」という言葉に接し続けているが故に,私たちはその言葉やその内容について何らかの先入観を持っているのが普通です。その先入観を今日語られるみ言葉によく照らし合わせて見て下さい。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用しています。
