説教:「聖霊の恵み」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆使徒2:4「すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」
イースターから50日目にあたるペンテコステの日。教会の礼拝では必ずと言っていいほどこの使徒言行録2章のみ言葉が読まれます。教会が「ペンテコステ」として記念するようになった出来事がそこに記されているからです。比較的長い聖書個所ではありますが,そこで起きた最も重要な出来事は一つだけです。
◆ヨハネ16:7「しかし、実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。…」
イエス様のみ言葉を聞きながら,お弟子たちの心は悲しみで一杯になっていました。その悲しみを私たちはよく理解できます。3年間いつもそばにいらして下さったイエス様が,いなくなってしまうというのですから。そんなお弟子たちをイエス様が慰めておられるのが7節のみ言葉ですが,考えてみるとこれは,驚くべきみ言葉だといえます。「わたしが行けば,弁護者(聖霊)をあなたがたのところに送る。だからそれはあなたがたのためになる。」まるで,イエス様ご自身が共にいる事よりも,聖霊が共にいる事の方が「あなたがた」にとって益が大きいとおっしゃっているようにも聞こえます。皆さんはどう思いますか。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用しています。
