3月7日(日)の礼拝


説教:「十字架のことば」


Words今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から

ヨハネ2:19「イエスは答えて言われた。『この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。』」
 エルサレム神殿の「境内」は,異邦人達が祈りを献げる場所でした。ユダヤ人達はそこをまるで縁日の屋台が並んでいるような場所にしてしまいました。異邦人の祈りよりも,そして神様よりも,自分達に便利であることの方を選んだからです。「こんなことをするからには…」と詰め寄る人々に対するお答えは唐突にも聞こえますが,イエス様が神様そのものである事を考えると納得がいきます。便利さの追及(商売)が神殿には絶対に馴染まない事さえ理解できなくなった心の鈍さが,やがて神であるご自身を滅ぼそうとし始める事を,主はご存じであったからです。 

1コリント1:22-23a「ユダヤ人はしるしを求め、ギリシア人は知恵を探しますが、わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えています。」
 ユダヤ人達がしるしを求めたのは尤もです。神様は超自然的な力を持っておられる事を彼らは知っていたからです。ギリシャ人達が知恵を追及したのも尤もです。理性による真理の探究こそ,彼らの哲学的伝統だったからです。神様はしるしと知恵が存在する事を否定されたのではありません。むしろ明確な形でそれらを私達に示して下さいました。自らが人として歩み,その生き様の故に拷問され,殺されるという姿を通してです。十字架にかけられたキリストこそは,神様の真の姿であり,神の力(しるし),神の知恵です。


*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用してい
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