説教:「恐れることはない」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆イザヤ6:7「彼はわたしの口に火を触れさせて言った。『見よ、これがあなたの唇に触れたので、あなたの咎は取り去られ、罪は赦された。』」
神の御姿を仰ぎ見てイザヤは驚き恐れます。確かに誰でも逃げ出したくなる,しかし腰を抜かして一歩も動けなくなるであろう恐ろしい場面です。真っ赤に焼けた炭火を唇につけられるとなれば尚更です。同時にこの場面は「赦し」の場面でもあります。それも徹底的な赦しです。絶望的な恐怖と完全なる赦し——十字架の先取りがここにあります。
◆ルカ5:8「これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、『主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです』と言った。」
シモンの目の前にいるのはナザレのイエス。どこから見ても一人の青年です。そこには玉座も神殿もなく,御使いの声も聞こえません。しかしその方を前にしてシモンも絶望的な恐怖にとらわれたのです。そして,イザヤの場面を貫いていたもう一つのテーマ「赦し」がここにも出てきます。「恐れることはない」のみ言葉にです。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用していま
