説教:「み言葉の乳を慕い求めなさい」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆詩編119:1「いかに幸いなことでしょう、まったき道を踏み、主の律法に歩む人は。」
レント(四旬節)二番目の主日,今日は「み言葉」がテーマです。詩編119編は176節もある長大な詩ですが。そのどの節においてもみ言葉への愛と喜びが表現されています。そう,み言葉は喜びです。「律法」「定め」「命令」「掟」「戒め」「裁き」と,今日の箇所には堅苦しさを感じさせる表現――皆「み言葉」の言い換えです――が並んでいますが,それらを慕ってやまない詩人の思いを深く味わいたいと思います。
◆1ペトロ2:2「生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです。」
ペトロはみ言葉を「霊の乳」に譬えています。どんな味がするのでしょうか?「主は恵み深い方」という味です(3節)。「乳飲み子のように…求めなさい」とありますが,「人々からは見捨てられた」方の味ですから,口にして直ぐにその素晴らしさがわかる味ではないようです。いわば大人の味。そしてその味わいは,ただの石ころに過ぎない私たちや教会を,神様が用いて下さる尊い石に変えていきます。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用してい
