説教:「光の奇跡」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆マルコ9:2-3「六日の後、イエスは…高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。」
聖書には「神の栄光」という表現が頻出します。しかし今の時代はこの「栄光」という言葉を理解するのが大変難しい時代だと思います。「素晴らしい評価を得ること。栄誉。」と辞書にはありますが,私たちの日常では「過去の栄光にしがみつく」のように,むしろ否定的な場面で使うことの方が多いからです。「神様の栄光」,イメージがわきますか?「栄光」という表現や,それに該当する場面――たとえばこの場面――が出てきたら,イメージが思い描けるようになるまで立ち止まってみましょう。
◆2コリント4:6「『闇から光が輝き出よ』と命じられた神は、わたしたちの心の内に輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光を悟る光を与えてくださいました。」
「神様の栄光」を心の中で思い浮かべられるようになることの大切さを教えてくれるのがこの箇所です。イエス・キリストは,苦難と死を通られて復活の栄光に至られた――それが私たちの信じている福音であり,私たち自身が従いゆこうとしている道。栄光に輝く主の御姿が,苦しみや悲しみのうちにある私たちを慰め,信じて歩み続ける力となります。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用してい
