説教:「貧しい人々は」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆詩編1:1「いかに幸いなことか、神に逆らう者}の計らいに従って歩まず…」
「神に逆らう者」は「悪者」を意味するヘブライ語の意訳です。「神に逆らう者」にせよ「悪者」にせよ私たち日本人の読者にとっては縁遠い存在であり,そこに自分をあてはめて読む人は殆どいないと思います。でもちょっと待ってください。「悪者の計らい」が「人の知恵」と訳されていたらどうでしょうか?(実際そう訳すことができます。)詩編第一編は読む人全てに自己吟味を呼びかけています。
◆ルカ6:20「さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。『貧しい人々は、幸いである、神の国はあなたがたのものである。』」
「貧しい人々」を「弱い群れ」と読み替えることもできるのではないでしょうか?私達のような小さな教会のことです。弱さの故に様々な困難を抱えています。努力してもなかなか実を結びません。でもここは「神の国」です。神様を信じて離れない人々の集まりだからです。一方,私達も信仰から距離を置けば世間から嫌がられることもなくなります。今の生活にそれなりに満足することもできるかも知れません。どちらに属するかは私達次第です。
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用していま
