説教:「ことばは私たちの間に」
Words:今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から
◆出エジプト33:10「雲の柱が幕屋の入り口に立つのを見ると、民は全員起立し、おのおの自分の天幕の入り口で礼拝した。」
今日の聖書個所の中のヨハネによる福音書1章14節「 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた…」から思い起こされるのが,出エジプト記のこの場面です。荒野の中にポツンと張られた一介のテント(天幕)を神様は地上に降りて来られる場所として選ばれました。しかし神様の姿が人々に見えるようになったわけではありません。神様はそこでみ言葉を語られました。人々はそこにむかって礼拝をしました。テントはみ言葉と人々との接点として用いられるようになったのです。
◆ヨハネ1:14「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。…」
「宿られた」と訳されているギリシャ語は「幕屋を張られた」とも訳せます。かつて荒野のテントにて人々に語られた見えない神様が,今度は目に見える人間の姿となって人々の間に滞在され,み言葉を語られたということです。出エジプト記40:34は「主の栄光が幕屋に満ちた」と語ります。人となられた「言(ことば)」に人々が見る栄光とは,どんな栄光でしょうか?
*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用しています。
