11月15日(日)の礼拝


説教:「人の心と聖書」


Words今週のみ言葉(聖書朗読箇所)から

詩編1:2主の教えを愛し,その教えを昼も夜も口ずさむ人。」 
 今朝はフィリピの信徒への手紙から少し離れて,旧約聖書を貫く深い伝統の一つ「知恵」に目を留めることにしました。ヨブ記,箴言,コヘレトの言葉(伝道者の書),雅歌が知恵文学の代表とされています。しかし知恵文学がこれらに限定されるわけではありません。例えばユダヤの人々は,詩編を知恵の書としても読んでいたようです。全詩編の序にあたるこの第一編からそのことは明らかです。 

ヤコブ1:19b「だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。」 
 新約聖書にも「知恵」の伝統が受け継がれています。福音書にもパウロによる手紙にも知恵が見え隠れしているのがわかります。特に知恵文学としての性格が色濃く表れているのがこのヤコブの手紙です。知恵文学の特徴の一つは,謎解きの楽しさです。厳しい言い回しが続くヤコブの手紙ですが,実はそんな楽しさも併せ持っています。


*聖書は特に断りがない限り、全て新共同訳聖書(©1987 日本聖書協会)から引用しています。
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